交通需要マネジメントって何?
道路建設・道路整備とTDMの関係の図 普段あまり聞き慣れない難しそうな言葉ですが、「道路交通情報や駐車場情報による経路変更」や「駅等へ車で行き、公共交通機関に乗り換える(パークアンドライド)」は聞いたり、実際に利用されている方もいらっしゃると思います。交通需要マネジメントは、経路を変更したり、マイカーから公共交通機関に変更したりといった車の利用者の交通行動の変更により、都市や地域レベルの道路交通混雑を緩和する手法の体系です。
 交通需要マネジメントは海外では、Transportation Demand Managementと呼ばれ、国際的にその頭文字TDMが用いられています。

時間の変更
渋滞が著しいのは朝夕の通勤時です。時差通勤やフレックスタイムなどにより、ピーク時間に集中していた交通が平準化されます。
交通量と時間帯の関係

経路の変更
渋滞箇所を知らせる道路交通情報などを利用することにより混雑地域の交通量が分散されます。
経路の変更の図

発生源の調整
在宅勤務などの自動車を利用しない勤務形態をとることや交通負荷の少ない土地利用により、移動量が減少します。
交通渋滞発生源の調整の図

自動車の効率的利用
マイカーの相乗りやトラックの共同集配などにより自動車交通量が減少します。
自動車の効率的利用

手段の変更
駅前の整備やバスレーンの整備、自転車道などの整備により、マイカーから公共交通機関や自転車への利用転換が図られ自動車交通量が減少します。
手段の変更の図

 また、多くの都市と同様に徳島地区でも道路整備を上回る勢いで交通需要(道路を移動しようとする車の量)が増加しており、道路の整備だけでは道路交通渋滞を緩和することが難しくなっています。
 そのため、道路整備にあわせて交通需要マネジメント(TDM)が必要とされています。
交通需要マネジメント(TDM)は、渋滞緩和だけでなく、環境問題の改善や地域の活性化などにも効果がありますが、県民のみなさんの理解と協力がなくては実現できません。
 そこで、「あなたにもできる徳島地区渋滞緩和術」をお知らせいたします。

渋滞緩和術 その1・・・公共交通機関の利用
渋滞緩和術 その2・・・時差出勤・フレックスタイム制
渋滞緩和術 その3・・・自転車の利用